・誰にでもいい顔をしてしまう
・自分の思っていることを言えない
・いつも人に遠慮してしまう
あなたはこのようなことに悩んでいませんか。
自信を持って堂々としていればいいと頭ではわかっていても、人を前にすると気が引けてしまい、ついつい「すいません」と謝ってしまう。そのような悩みを持っている人も多いのではないでしょうか。今日はこのような心理が生じる原因と、その対策について考えていきます。
いい人ぶる=本来の自分とは異なる自分を演じること
人から嫌われたくないという気持ちが強すぎると、人の目が過剰に気になってしまい、私達は、上で述べたような状態に陥ります。いわば「いい人ぶろうと」してしまいます。
いい人ぶるのをやめられないのは、自分のことを悪い人、つまり悪人・罪人だと思っているからです。「ぶる」というのは、本来の自分とは異なる自分を演じることです。本来の自分は人から嫌われるような悪い人間であるという罪悪感があるために、それを隠して、いい自分を演じようとします。
しかしこれでは常に、隠しておかなければいけない自分の本性がばれてしまうという恐怖がつきまといます。自分の言動を、「これでよかっただろうか」、「今の言葉で相手の気分を害していないだろうか」と確認し続けていなくてはなりません。隙のない良い自分、優等生な自分でいようと必死になります。
これでは心が休まりません。息苦しくなってしまいます。疲れ果ててしまいます。
この状態から抜け出すには一体どうすればよいのでしょうか。
素の自分を出しても問題は起こらない
まずは、自分が本来の自分に罪悪感を持っていることに気づき、それが自分の思い込みであることを認識することです。「自分は罪人・悪人である」という無意識の自己評価は、単に自分がそう思っているだけにすぎません。
実際のところ、人から責められる経験をするから罪悪感を持つのではありません。罪悪感を持っているから責められてるように感じるのです。
本当は、自分が隠しておきたいと思っている本来の自分の方がずっとすばらしいのかもしれないのです。
以上のことを確認するためには、素の自分を出しても(=自分が良くないものとしている自分の本心を優先しても)問題は起こらないということを、身を持って経験することが大切です。小さなことから始めていけば大丈夫です。
例えば、
・気の進まない誘いを断る
・同僚が忙しそうでも自分は定時で帰る
・無理に愛想よくしようとするのをやめる
などです。確かに、あなたがそのような行動を取ったとき、それをよく思わない人がいるかもしれません。しかし、その人の機嫌を取ることは本当に、自分の人生にとって、それほど重要なことでしょうか。仮にその人から嫌われたとしても、もう生きていけないなどということはないはずです。
むしろ本来の自分の気持ちを尊重し、自分に正直に生きる方が、ずっと自分にとって快適でしょう。
そのような生き方ができるようになれば、本来の自分に対する罪悪感は自然と消えていきます。人の目が全く気にならなくなるということはないでしょうが、これまでよりも自由にふるまうことができるようになります。
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