・他人の目が怖い
・他人の言動が気になってしまう、許せないことが多い
・自分は価値がないように感じ、劣等感、絶望感を感じる
・始めてのこと、不慣れなことをするのが不安で憂鬱
このような悩みは、誰もが経験したことがあるかと思います。私自身、ずっとそのような悩みに苦しんできました。苦痛を味わいながら長年考えてきてわかったことは、上記のようなさまざまな悩みを生み出している原因は、結局ひとつであるということです。それが、自分で自分を嫌っていること、つまり自己嫌悪です。
自己嫌悪から生まれる依存心
自己嫌悪が問題を生み出すのはなぜでしょうか。
自分が自分を嫌っているというのは不愉快な感情です。そのため、私達は無意識に、その感情を拒絶しようとします。そして自分のことを好きになろう、そのための材料を集めようとします。
ただ、自分では自分を認められないので、他人から認められたい、そうすることで自分の価値を実感できるようになりたいと考えます。
つまり他人に対して依存的になります。
しかし、他人は自分の思い通りになるわけではありません。他人に対して何かをしたとき、常に自分が期待したとおりの反応が返ってくるということはありません。そこで、他人に対して依存的になっているとき、不満がたまる、場合によっては憎しみを持つということは避けられません。
そのようにしていると、他人から認められているという感覚は得られず、ますます自分のことを価値がないのだと考えるようになります。自己嫌悪が深まっていきます。
様々な問題、悩みは上記のプロセスの中で、生まれます。他人に心理的に依存しているので、他人から認められないこと、拒絶されること、ネガティブな反応が返ってくることが、怖くてしょうがなくなります。他人が自分の期待したとおりにならず、イライラします。自分を否定されたくないという気持ちから、失敗することを過剰に恐れるようになり、新しいことに挑戦するのを避けるようになります。
受動的、消極的になっていきます。
自己嫌悪していることを認めること
以上のように、自己嫌悪は他人への依存を生み出し、それが、さまざまな悩み、問題を生じさせます。では、どうすれば自己嫌悪を克服できるのでしょうか。
何よりも大事なことは、自分が自己嫌悪していることに気づくことです。上で書いたように、私達は、無意識に自己嫌悪の感情を拒否しています。根本的な部分で自分を拒否し、その拒否している感情を拒否するというややこしいことをしています。まずは、表面にある「拒否の拒否」をはがしてみることです。自己嫌悪に直面するのです。
具体的には、自分の嫌いなところ、自分が認めたくない部分を徹底的に挙げてみて、書き出してみることです。目を背けたくなったり、嫌な気分になるかもしれませんが、そのような感情もごまかさずに、感じてみてください。
それが、自己嫌悪を脱却する第一歩です。
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