自己嫌悪からの脱却

今の自分のまま、幸せに生きる心理学

日常の悩みに対処する

イライラしない自分になるためには、恐怖心に目を向ける

投稿日:2018年1月25日 更新日:

思い通りにならないことがあると、どうしてもイライラしてしまうことがあると思います。自分の期待したとおりに行動しない人、トラブルが発生して手元に滞留する仕事、読み込み中のまま先に進まないパソコン画面など、イライラを引き起こす要因には、枚挙に暇がありません。

イライラしたまま過ごすのは不快なものです。後から冷静になってみると、何であんなに些細なことでイライラしてしまったのだろうと後悔することもあります。

今日は、このようなイライラを引き起こす原因と対処法についてお話しします。

イライラは、自分の価値を脅かす可能性に対する恐れ

私達が怒りを感じるのは、自分が大切だと思っているものが、失われそうだと感じるからです。

例えば、会社で上司からよい評価を得たいと思っているある人は、遅刻したら評価が下がると思っているとします。すると、通勤時、電車やバスが動かなくなって遅刻しそうになったときに、イライラしてしょうがなくなります。

そして、この人は、同様に自分の評価が下がることにつながる要因を見つけては、怒りを抑えられなくなるでしょう。部下の失敗、大切な仕事の締め切り間際のパソコンの故障・・・など。

つまりイライラは、自分が守りたいものをを失うことへの恐れなのです。

そして多くの人が守りたいと思っているものが、自分という人間の価値です。

自分の価値が脅かされていると感じるとき、私達は強い怒りを感じます。

したがって、イライラしやすい、怒りを感じやすいということは、自分の価値をとても脆弱だと思っていることになります。

自分は価値ある人間だということを信じきれないから、周りの人から認めてもらうことによって自分を支えようとしています。

だから、少しでも周りの人から嫌われそうな、軽蔑されそうな、批判されそうな状況に直面したとき、自分の価値が損なわれる危険を感じ、怒りがこみ上げてくるのです。

 きっかけではなく、自分の恐怖心に目を向ける

イライラに対処する上で一番重要なことは、怒りを引き起こしているのは自分の恐怖心なのだと認識することです。

イライラしているとき、私達は、そのきっかけとなった外部の要因に怒りを向けることばかりに必死になってしまいます。視野が狭くなり、なかなか怒りから抜け出せません。

「この怒りは、恐怖心が騒いでいるだけなのだ」と気づくことができるだけで、少し冷静になれます。

 

そして、自分の恐れていることが、本当にそれほど重大なことなのかよく考えてみることです。

上で書いた例でいえば、交通機関の遅延が原因で遅刻したとして、上司の評価にそれほど大きく影響するでしょうか。そもそも、その上司からの評価は、自分の人生にとって、本当にそれほど大切なものなのでしょうか。

立ち止まって考えてみると、自分の極端な思考に気づくことができるかもしれません。

そのような思考に直面していくことが、イライラを根本的に取り除いていくことにつながります。


スポンサーリンク

-日常の悩みに対処する

Copyright© 自己嫌悪からの脱却 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.