自己嫌悪からの脱却

今の自分のまま、幸せに生きる心理学

やりたいことをする

やりたいこと、好きなことは、見つからなくていい

投稿日:2018年1月27日 更新日:

やりたいこと、好きなことをして生きていきたいと多くの人は考えていると思います。しかし、実際に「自分は毎日好きなことをやって生きている」と、自信を持って言える人は少ないのではないでしょうか。そもそも自分のやりたいことがわからないという人も珍しくありません。私達はどうして、好きなことをなかなか見つけられないのでしょうか。

本心では、やりたいことが見つからないことを望んでいる

やりたいことが見つからないのは、「今の自分の人生が空虚なのは、やりたいことが見つかっていないからだ」と考えているからです。毎日がつまらないことを、やりたいことが見つかっていないことによって、説明しようとしているのです。

好きなことが見つかればもっと幸せを実感できるはずだという可能性に依存しています。したがって、やりたいことを探しながら、同時に好きなことが見つからないことを無意識に望んでいるのです。好きなことが見つかったのに人生が思ったように好転しなかったら、自分の人生は空虚でつまらないという不快な認識に直面しなければならなくなります。それを回避したいから、「好きなことができたらもっと楽しく毎日を送れるはずなのに」という空想によって、自分を守ろうとします。

そのため、好きなことが見つかりそうになると、そこから無意識に目を背けてしまいます。「自分には向いていない」、「思っていたのと違う」といって、すぐにあきらめてしまいます。いつまで経っても、何がしたいのかわからないと言って悩み続けることになります。

 「人生がつまらなくてもいい」と考えることで見えるもの

このように、やりたいことが見つからないと悩んでいる人は、やりたいことが見つかってしまうと本当は困るのです。しかし、意識の上では好きなことを見つけたいと思っているのですから、これはとても苦しいことです。一体どうしたらいいのでしょうか。

何より大切なのは、自分が、自分の人生を空虚でつまらないと思っていることを認めることです。そして、人生が空虚でつまらないままでもいいと、その可能性を受け入れることです。つまらないと思っていながら、それを認めたくないから苦しくなるのです。

「自分の人生は平凡だ」

「自分の人生は退屈だ」

「自分の人生は空虚だ」

と言葉にしてみてください。「そんなはずはない」という反発が生まれるとしたら、それは自分が認めたくないことだからです。

人生が空虚でつまらないままでもいいと認められるようになると、逆説的ですが、自然に自分のやりたいことをできるようになります。

好きなことを必死に探しているときというは、空虚な人生を変えたいという気持ちが強すぎて、夢中になってのめり込める趣味や天職のような、大きなことばかり求めているのです。

人生を変えることへの執着心がなくなると、もっと小さな日常の喜びに目を向けられるようになります。

人生を変えるような「やりたいこと」は見つからなくていいのです。そのように考えられるようになれば、やりたいことをやって毎日を送れるようになります。


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