あなたは、憂鬱でしょうがない気分になることはありますか。今から苦手な人に電話をかけなければならない、明日行うプレゼンは失敗が許されないなどという場合、不安でたまらなくなります。嫌な想像が頭をよぎり、逃げ出したくなります。考えないようにしようとすればするほど、考えずにはいられなくなり、気づけばそのことばかりクヨクヨと考え続けてしまいます。
不安というのは、悪い状況に陥るのを避けようという動機から生じる感情ですが、実際はそれほど恐れる必要のないことを、大きな問題と見なして、回避させようとします。心のアレルギー反応のようなものです。
このような不安にはどのように対処すればよいのでしょうか。
今日は、3つ紹介したいと思います。
不安への効果的な対処の仕方
(1)人と話す、声を出す
一人で黙っていると、クヨクヨ考え込んでしまい、悪い想像が膨らんでいきます。このような思考の循環を断ち切る必要があります。効果的なのは、人と話すことです。誰かと話してみると、胸のあたりの重たい感覚が軽くなるのを実感できるはずです。すくに話せる相手がいないなら、声を出すだけでも効果があります。
(2)とにかく行動に着手する
苦手な相手に電話する場合など、自分が何かをしなければ終わらない事柄を、憂鬱に思って躊躇している場合は、とにかく着手する行動を取りましょう。受話器を取る、番号ボタンを押すなど、しなければいけないことに着手してみるのです。そうすれば自然に行動がつながっていきます。気がついたら、憂鬱だったことは完了しています。「しないといけないけど、いやだな」と考えていても、いつまでも状況は変わりませんし、決心はつきません。頭に浮かぶ思考を一旦無視して、とりあえず動いてみましょう。
(3)「 過去に悩んだことについて、自分は今も苦しんでいるか」自問してみる
今憂鬱に思っていることは、過去にも同じような経験をしたことがあるかもしれません。そのときのことを思い出してみましょう。それほど悪い結果にはならなかったのではないでしょうか。不安だったけれどもやってみたらうまくいって、大丈夫だったのではないでしょうか。
失敗して恥ずかしい気分になったことを思い出す人もいるかもしれませんが、あなたはその失敗のことで、今でも毎日悩んでいるでしょうか。そんなことはないはずです。結局、不安に思っていたことも、それが原因でいつまでも苦しみ続けることはありません。
今不安に思っていることも、過ぎてしまえばすぐに忘れてしまうぐらい些細なことなのです。このように考えると気が楽になります。
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