ついつい人に遠慮しすぎてしまうということはありませんか。相手の立場を自然に思いやり、控えめな行動を取ることができるのであれば、それはすばらしいことです。
しかし実際には、自分の気持ちを抑えて、我慢してまで他人のことを優先していないでしょうか。
自分に自信が持てないと、そうすることが習慣になってしまいます。そして遠慮すればするほど、そこに自分の弱々しさを感じ、ますます自信がなくなってしまいます。
遠慮していると傲慢になる
私達が認識しておくべきことは、遠慮していると、傲慢になっていくということです。
自分の気持ちを抑えつけて他人を優先していると、本当は嫌だったのに我慢したという不満が蓄積していきます。
相手からそうするように言われたわけでもなく、自分からそうしているのですが、心の中では、相手から我慢させられた、本当はいやだったけど相手を優先したという気持ちが生まれます。
それがたまっていくと、他人のせいで自分はやりたいようにできないと、周りの人を敵視するようになります。
さらに、遠慮して我慢していると、遠慮しない人に対して怒りを感じるようになります。
「自分はこんなに我慢しているのに他人が自由にしているのは許せない」というわけです。相手がただ普通にしているだけで、それが自分勝手に見えてしまいます。
このように、遠慮していると、表面上の謙虚さとは裏腹に、心の中は他人を非難する言葉であふれていき、傲慢になっていきます。
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遠慮しなくても、嫌われたりしない
このように、遠慮していてもいいことはありません。
傲慢になるくらいなら、偽物の謙虚さなど捨てしまった方がいい。
ただ、わかっていても遠慮するのが癖になっていてどうしようもないという人もいるでしょう。そういう人は小さなことから始めていきましょう。
例えば、
- 周りの人が仕事を手伝うと言ってくれたら、その言葉に甘えてみる。
- 誰かに褒められたら、謙遜せず、「ありがとうございます」と受け取る。
- 他人に迷惑がかかっても、体調が悪いときは休む。
人によっては、テーブルの反対側にあるコショウを誰かに取ってもらうだけでも勇気が必要がもしれません。そういう人は、コショウを取ってもらうところから始めればいいのです。
遠慮しなくても大丈夫なんだと、少しずつ認識できます。
遠慮しすぎてしまうのは、自分は嫌われるような人間だと思っているからです。
自分の本心を表現しても嫌われるわけではないとわかるようになれば、遠慮せず、もっとのびのびと生きていけるようになります。
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