私達がついつい頑張りすぎてしまう原因の一つに、「他人から何かを期待されているように感じる」ということがあります。
- 会議で積極的に発言しなければいけない
- 話をもっと盛り上げないといけない
- たくさんの仕事を抱えている人を手助けしないといけない
このような期待を感じ取り、その期待に応えるために、場合によっては無理をしてまで頑張ってしまいます。
責められるという恐怖心が、他人の期待という錯覚を生む
しかしたいてい場合、私達は、自分が思っているほど他人から期待されているわけではありません。会議で発言しようがしなかろうが、待ち合わせの場所に到着するのが人より早かろうが遅かろうが、他人はそれほど気にしないものです。
自己否定の感情が強く、自分の存在に対して罪悪感を感じている場合、常に他人の期待に応えていなければ責められると思ってしまいます。そのような不安や恐怖心により、本来期待されていないことまで、期待されているような錯覚に陥ります。
このような状態にあるとき、私達は他人の本当の期待を読み取ることができません。これは、他人に責められないように行動しなければいけないという強迫感で頭がいっぱいで、自分のことしか見ていないからです。
他人の期待を感じ取っているようでいて、実際は自分の心の中にある恐怖心を、相手を通して見ているだけなのです。
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あえて他人の期待に反するようなことをする
このような状態を改善するためにはまず、「自分は、自分が思っているほど他人から期待されてるわけではない」、「人は自分が思っているほど自分に対して関心があるわけではない」ということを認識することです。
そして、「他人の期待をあえて裏切ってみる」ということをおすすめします。
例えば以下のようなことです。
- 人が困っていても助けようとしない
- 意見を求められても「わからない」と答える
- 沈黙が流れても黙っている
そのようなことをしても、特に問題は起こりません。
問題が起こりそうに思えるのは、自分が自分を責める気持ちが強すぎるからです。他人の期待に応えようとしなくても、特に困ることはないということを、身を持って感じることができれば、無理をすることもなくなります。
自分が本当に気が進むときだけ、積極的に行動すればいいのだということがわかってきます。
「他人からそれほど期待されているわけではない」というのは、自分がちっぽけな存在だという意味ではありません。ただ単に、誰もが自分の人生を生きるのに精いっぱいであるいう事実を表しているにすぎません。
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