自分を好きになるための努力は逆効果
「自分のことが嫌い」という場合、頑張って自分を好きになろうとすることは逆効果です。
1月21日の記事に書いたように、自己嫌悪に陥っているとき、私達は、心の底で自分のことを嫌っていながら、同時にその耐えがたい感情から目を背けようとしています。
私達は努力して何かを達成したり、何かを手に入れたりすることによって、自分のことを好きになろうとしますが、これは、心の底の自己嫌悪から目を背ける行為そのものです。
一時的に気持ちが和らぐことはあっても、自己嫌悪の感情は手つかずのまま居座り続けます。どこまで行っても状況は変わりません。
嫌いな部分は、本当にそれほど大きな問題なのか
自己嫌悪を緩和するために必要なことは、どんな自分も「それでいい」と認められるようになることです。
私達は、自分の嫌いな部分のことなど、できれば考えたくありません。考えようとすると、恥ずかしさ、ごまかしたい衝動が湧きあがってきて、自然と首を振りたくなるかもしれません。
そこで負けずに、自分の嫌いな部分、認めたくない部分はどんなところか、できるだけたくさん挙げてみましょう。
そして、そのせいで、自分にとってどんなデメリットがあったか、自分の人生にどんな悪い影響があったか考えてみてください。
ここで重要なことは、自分の嫌いな部分は、本当に自分が思っているほど大きな問題を引き起こしているのか、よく検証することです。
これまで何度も書いていることですが、紙に文章として書き出してみると、冷静に判断することができます。
文章化したものを読んでみると、自分の考えていることの中の、極端な部分、論理的でない部分が見えてきます。
そのような欠点があっても、実はそれほど困っているわけではないということが理解できるかもしれません。
あるいは、自分が欠点だと思っている部分は、単に自分がそう思い込んでいるだけかもしれないということがわかってきます。
自分が嫌いな部分に対して抱いていた強い感情が、次第に薄れていきます。
自分の欠点のことなど、どうでもよくなってきます。
嫌いな部分もそのままでいい
結局のところ、嫌な感情を味わいたくなくて、自分の嫌いな部分に目を向けるのを避けようとするから、いつまでたっても感情の整理ができないのです。
嫌いな部分は、変える必要はありません。改善しようと努力する必要はありません。
そのままでもいいと認められるようになればいいのです。
実際、今日まで生きて来られたではないですか。
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