私達は、自由に生きたいと思っています。自由な生き方と不自由な生き方のどちらを選択したいかと聞かれれば、ほとんどの人は前者と答えることでしょう。
にもかかわらず、自分は自由に生きていると、自信を持って言える人は少ないのではないでしょうか。私達は、様々な場面で妥協し、窮屈さを感じながら、日々を過ごしています。
どうして私達は自由に生きられないのでしょうか。
自分の行動を決める基準を自分で選択すること
「自由に生きる」というと、「何にも囚われることなく決断し、行動する」というイメージがありますが、少し違います。
どう行動するかを決めるためには様々な要素について検討し、判断を下す必要がありますが、日常生活のありとあらゆる行動について、一から検討していては、時間がいくらあっても足りません。
そこで通常、多くの判断はあまり意識することなく、習慣的に行われています。つまり私達の行動を決めているのは、心の中にある無意識の行動基準ということになります。
自由な生き方とは、この無意識の判断を、自分が決めたルール・基準に従って行うことです。
一方不自由な生き方とは、この無意識の判断を、他人が決めたルール・基準を無批判に受け入れることによって行うことです。
自由であっても、自分の心の中にあるルールに従っていることに変わりはありませんが、そのルールは、他人から押し付けれらたものでもなければ、知らないうちにできていたものでもなく、自分が主体的に選択した結果として、作られたものなのです。
私達が自由な生き方を選ぶことができないのは、自分の行動を決める基準を自分が選択するということに対して自覚的でないからです。
「他人がそうしているから」、「周りから変だと思われたくないから」といった理由で、それが本当に自分にとって望ましいのかということを考えずに、誰が作ったのかもわからない暗黙のルールに従うことが習慣になっているのです。
「自分がどうしたいのか」を意識して行動を決める
自由に生きられるようになるには、自分の行動基準を自分が決めるということに意識的になることです。
日常生活のちょっとした行動を、何となくではなく、自分がどうしたいのか、どうすることが一番自分にとって望ましいかという観点から、決めるようにしてみてください。
休日をどう過ごすか、何を買うか、何を食べるかといったことから始めてみましょう。
だんだん自分が何を望んでいるのか、どのような選択をすると気分が良くなるのかといったことがわかってきます。
少しずつ自分の行動基準を作ることができます。それほど深く考えなくても、自然と自分に適した選択肢を選べるようになっていきます。
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