今の自分に満足できないとき、私達はどうしても、他人が成功することが許せなくなります。
「少し前まで自分と同じような普通の会社員だった人が、事業で成功して、経済的にも時間的にも自由な生活を送れるようになった」
「友人が自分よりも先にいい人と結婚した」
自分が手に入れたくてしょうがないと思っているものを、他人が手にしたと知ったとき、私達は激しい妬みの感情を抱きます。
そんなとき、多くの人は、失敗や挫折を経験している人を見つけてきて、彼らを嘲笑い、見下し、馬鹿にすることによって、自分の心の安定を保とうと努めます。
しかし、このような成功者に対する妬み、失敗者に対する嘲笑は、結局自分の成功を遠ざける方向に作用します。
私達は無意識のうちに、自分の可能性を自分で破壊しているのです。
自分の抱く嫉妬や嘲笑は、最終的に自分に向けられる
成功者に対して強い妬みを抱いていると、頭の中では、
「成功すること=妬まれること」という図式が出来上がります。
すると「自分も成功したら他人から妬まれる」と自然に考えるようになります。
他人から妬まれることが恐ろしくて、成功することに対して自分でブロックをかけてしまうことになります。うまくいきそうなチャンスがあっても、自分から拒否してしまいます。
同様に、失敗者を嘲笑う気持ちを持っていると、
「失敗すること=笑われること」という図式が頭の中に定着します。
馬鹿にされることが怖くて、失敗することがとても恐ろしくなります。
その結果、新しいことに挑戦することができなくなります。自分の可能性を広げることができず、毎日が面白くありません。
結局、成功するために必要な行動を起こすことができず、自分が本当に求めている成功に、いつまで経っても近づけません。
自分が他人に対して持っているネガティブな感情は、他人という鏡に反射して、自分に跳ね返ってくることになるのです。
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嫉妬や嘲笑は排除しようとせず、心の動きを静かに眺める
ただ、そうはいっても嫉妬や嘲笑の感情は、簡単には消すことができません。
無理に抑え込もうとすれば、それらの感情はますます強化されていきます。
重要なことは、嫉妬や嘲笑を感じたとき、
「自分は今嫉妬を感じている」
「他人を見下す気持ちを感じている」
と気づくことです。そのような自分を責めるのではなく、ただ冷静に自分の心の動きを感じるのです。
慣れてくると、そのような有害な感情によって自分の可能性を傷つけることはやめようと、理性的に判断できるようになります。
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