私達はなぜか、「自分は間違っている」という前提で物事を考えてしまうことがよくあります。
「他人の考えは正しくて、自分の考えは正しくない」と無意識のうちに判断して行動を選択するのです。
会社をやめて起業したいと思っても、友人から「うまくいくはずがない」と言われたら、自分の考えが甘いように感じて諦めてしまいます。
自分の本当に好きな人よりも、親から反対されなさそうな人を結婚相手に選んだりします。
誰かから「あなたは自分勝手だ」と言われたら、真に受けて落ち込んでしまいます。
自分の感じたことや、やりたいと思ったことなどを、まずは「他人の常識」と照合し、ずれが大きければ不安になって、自分の気持ちを打ち消してしまいます。
自分の心が言うことは聞かないのに、他人の言うことはすぐに信じてしまうのです。
その結果、いつまでたっても自分のやりたいことはできないし、満たされない気持ちが心を覆い続けます。
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他人の常識と比較せず、自分の気持ちを受け止める
自分が感じていることは、ただ自分の心のあり方を反映したものです。
正しいも、間違っているもありません。
「他人がどう思うか」などといちいち評価しようとせず、「そうか、自分はこう感じているんだ」とそのまま受け取りましょう。
例えば、疲れているなら素直にそれを認めればいいのです。「周りの人の方が自分より頑張っているから」などといって、自分の疲労感をごまかす必要はありません。
他人を基準にして物事を考えていると、他人に振り回されている気分になります。
周りで起きることにいつもビクビクしていることになります。
自分の人生は周りによってコントロールされていて、自分では制御できないという無力感、絶望感に支配されます。
他人の目が怖いのはしょうがないことですが、少しずつでも自分の気持ちを優先するようにしましょう。
他人の都合に合わせようとせず、やりたいことをやり、やりたくないことをやめるのです。
そうすると、「自分の人生を自分でコントロールしている」という感覚が養われていきます。
間違っていてもいい
確かに、「人生は必ずしも自分の思い描いたとおりになるわけではない」という意味で、自分の考えが常に正しいということはありません。
しかし実際のところ、間違っていたとしても何ら問題ありません。
自分の選択の結果として、失敗したり苦労することがあったとしても、それは自分だけの貴重な経験になります。
他人の目を気にした結果行動できず、後から「自分の気持ちに従って行動すればよかった」と後悔するのは耐えがたいことです。
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