誘惑に負けてしまい、後から後悔したということは誰にでもあるのではないでしょうか。
- 禁煙しようと思っていたのに、我慢できずに吸ってしまった。
- ダイエット中なのに、甘いものを食べてしまった。
- 今日中にやってしまいたい仕事があったのに、テレビを見てしまった。
- 節約しようと思っていたのに、衝動買いしてしまった。
同じ失敗を何度も繰り返すということも珍しくありません。
多くの人が認識しているように、意志の力だけで誘惑を乗り越えるのは難しいものです。
誘惑に負けないために、私達はどのような方法を取ることができるでしょうか。
以下では、2つご紹介したいと思います。
後で後悔することを、先にイメージする
いま誘惑に負けて、自分にとって望ましくない行動を取ったとしたら、明日の自分はどのように感じるか、想像してみましょう。
「もっと早く寝ていれば、こんな睡眠不足にならず、もっと元気に過ごせたのに」
「あそこでタバコを吸わなければ、今日で禁煙1週間だったのに。そうしたら、こんな自己嫌悪に陥らずにすんだのに」
「あの仕事は昨日のうちに片付けておけば、今こんなに憂鬱な気持ちで目覚めずにすんだのに」
未来の自分の立場に立って、そのときに感じているであろう嫌な感情を具体的にイメージしてみるのです。
すると、望ましくない行動を思いとどまる気持ちになります。
あるいは、今やっておく必要のあることを早くやってしまおうという気になります。
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私達は、今現在のことをより大きく、将来のことをより小さく感じるようになっています。
目の前の誘惑に負けてしまうのは、後から感じるであろう不快感よりも、今得られる充足感をより大きく感じてしまうからです。
後から感じる後悔を先にイメージすることは、将来を現在に近づけることを意味します。
将来生じる嫌な感情の強さを、割り引くことなく捉えられるようになるのです。
望ましくない行動を、先送りする
私達は、やらなければいけないことがあっても、面倒で先送りしてしまうことがよくあります。
すると後からやるのがより面倒になります。
先送りすることは、一般的に良くない行動とされていますが、逆に応用することもできます。
つまり、誘惑に負けそうなときに、「とりあえず今はやめておこう」、「いつでもできるのだから後にしよう」と考えるのです。
そうすると、衝動は次第におさまっていきます。悪い行動も、先送りすることで、やろうという気持ちが弱まっていくのです。
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