気が進まないことでも、きっぱりと断るのは意外と難しいものです。
そのために、私達は本来お金を払いたいと思わないことに、たくさんのお金を費やしていないでしょうか。
- 職場で加入することになっている懇親会の会費
- 勧誘されてしぶしぶ入った保険
- 友人から頼まれた借金
私自身も以前、しつこく保険の営業に勧誘されて、断りきれずに入ってしまったことがあります。
本当は使いたくないことにお金を払うというのは、とても気分が悪いものです。
どんなに自分の心をごまかしても、それが本心ではないことは自分が一番よくわかっています。
何ともいえない敗北感、屈辱感が心に居座ります。
スポンサーリンク
「精神的な弱さ」にお金を払っている
私達はたくさんお金を稼いで、自分の好きなことに使って豊かに暮らしたいと考えています。
にもかかわらず、上記のように、気が進まないことに案外お金を放出してしまいます。
その結果、単にお金がなくなるだけでなく、屈辱的な感情が胸を締め付け続けます。
「断りたい」、「うっとうしい」と思っていても、ついつい相手にいい顔をしてしまうのは、
「相手から良く思われたい」
「相手に嫌な思いをさせたくない」
という感情が強いからです。
自分にとって大切な人ならともかく、あまり重要ではない(または全くどうでもいい)他人にまで、極端に気を使ってしまうのです。
「相手を傷つけたくない」というのも結局は、人を傷つけたという罪悪感を自分が味わいたくないということです。
いずれにしろ自分の感情に負けているのです。
自分の精神的な弱さにお金を払っていることになります。
保険を解約するのはあっけないくらい簡単だった
好きなことにお金を使って楽しく生きていけるようになるには、何よりもまず、感情的弱さに対価を払うのを止めることです。
しぶしぶ入った保険であれば、すぐに解約しましょう。
私も、冒頭でお話しした保険は解約しました。
大手保険会社のコールセンターに電話をかけ、お金が貯まって必要なくなったので解約すると伝えました。
数時間後、営業担当者から電話がかかってきましたが、強く引きとめられることもなく、思っていたよりもすんなりと手続きは進みました。
初めから断るのも本当はそれほど難しくなかったのではないかと感じたぐらいです。
すでに払ってしまったものは、しかたありません。
断ることの重要性を学んだ授業料です。
今後、そのような搾取に遭うことを回避できればいいのです。
他人に気を使って遠慮していると、自分を傷つけることになります。
自分を大切にするには、他人を傷つけることを自分に許すことが必要になります。
スポンサーリンク