新しいことに挑戦するとき、誰しも自分の無力さを痛感するものです。
「あんなこともできない、こんなこともできない」
「他人に迷惑をかけてばかり」
と、自分の能力不足に絶望的な気分になります。
しかし落胆する必要は全くありません。
というのも、この「何もできないという感覚」に陥るのは、成長して前に進んでいる証拠だからです。
逆に「自分は何でもできる!」と感じるとしたら、それは行動が足りない証拠です。
「何もできない」と感じているとき、課題が明確になる
どんなことでも実際に取り組んでみると、なかなかうまくいかないものです。どこかで必ず困難に直面します。
困難に直面するたびに、何ができないのか、どういった部分を改善していけばいいのかという自分の課題が見えてきます。
それらの課題を1つ1つ解決していくことができれば、気づいたときには大いなる高みに到達しています。
「何もできない」と感じているとき、目の前にある問題は、自分を次のステージに導く扉なのです。
ただ、実際に問題にぶつかったとき、そのように前向きに考えることは難しく、どうしても嫌になって、あきらめてしまいます。
それを繰り返しているうちに、自分は何もできないという意識がますます強まっていきます。
どうすれば困難に立ち向かうことができるでしょうか。
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能力を、自分の価値と結びつけて考える必要はない
重要なことは、「能力というのは単なる技術にすぎない」と認識することです。
つまり「適切な環境・方法で経験を積み重ねていけば、身につけることができるもの」です。
能力の高低を、自分の価値と結びつけて考える必要はありません。
単に、それぞれの人が持っている技術が異なるだけです。
例えば米国で生まれ育った人は、自然に英語を話せるようになります。
私達が彼らと比べて英語がうまく話せなかったとしても、劣等感を抱いたりはしません。
それに、能力は「努力することによって身につけたからこそすばらしい」というものでもありません。
私達が他人の能力のことを考える場合、重要なのは何ができるかということそれ自体であって、
自然にできるようになったのか、努力によってできるようになったのかは、あまり重要ではないはずです。
「何もできない」=「自分には能力がない」=「自分には価値がない」
という誤った考え方をしていることに気付きましょう。
「何もできない」というのは、ただ単に技術を習得する途上にあるというだけです。
このように考えることができれば、自分の能力不足を痛感したときにも、淡々と課題に取り組み、新しい世界につながる扉を開けることができます。
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